台風や地震発生時に送電線が切断されて停電した場合でもバックアップ電源として使用できます。バックアップ電源としての使用時間の目安は、使用する家電、照明などでも変動しますが、例えば、リビング用シーリング照明・冷蔵庫・液晶テレビ・携帯電話充電器などの標準的な家電を最大24 時間使用できます。(参考︓ニチコン11.1kwh)
家庭用蓄電池が有れば、FIT(固定買取期間)が終了した場合、売電価格が大幅に下がります。普段電力会社から買っている電気の単価は一般的に25 円/kWh ~ 32 円/kWh です。FIT 終了後もそのまま売電すると9円や8 円の価値になってしまう太陽光発電の電気を蓄電池に貯めて自家消費すると、25 円~ 32 円程度の価値になります。安い価格で売電するなら、太陽光で発電した分を自家消費して自家消費比率を高めた方がお得になります。
深夜に蓄電した電気を、昼間や夜間の電力ピーク時に使用する「ピークシフト」を行うことで、ピーク時の購入電力量を抑えることになり、電気の有効活用・節約にもつながります(一部できない機種もございます)。
蓄電池導入のデメリットのひとつとして、導入価格が高額なことが挙げられます。家庭用蓄電池の価格は、主に蓄電池が貯めることのできる蓄電池の「容量」により左右されます。4Kwh ~ 10kWh 程度の容量を導入される方が多いですが、10Kwh の大容量になるにつれて高額になります。もちろんメーカーにより価格は異なりますが、容量4Kwh ~ 6kWh くらいで、90 万円程度、容量8 ~ 10kWh くらいで、150 ~ 200 万円程度が大まかな相場です。
蓄電池は、放充電を繰り返すことにより劣化します。メーカーや機種により寿命は異なりますが、蓄電池の寿命はサイクルで決まります。サイクルとは、フル充電→フル放電で1サイクルとなり、6000サイクル~12000サイクルが一般的です。またメーカー・機種により10年~15年の保証設定がありますが、 購入前に事前に確認する事をオススメします。
蓄電池は容量が大きくなるほどサイズも大きめになります。大容量の物ほど室外に設置するタイプが主流ですが、室内に設置できるタイプもあります。系統連携型(太陽光システムなどとの連携)は、パワーコンディショナー(制御機器)を別に設置するものがほとんどですが、本体一体型のものもあります。いずれにせよ、設置スペースの確保が必要となります。