蓄電池システムを設置する際のメリット・デメリットを販売店目線で解説します！

家庭用蓄電池を導入したら電気代が安くなる？・卒FIT(固定価格買取期間満了）するけど蓄電池を入れた方がお得？など、様々なお悩みや不安で導入に踏み切れない方が多いと思います。

家庭用蓄電池の導入を検討する際には、メリットとデメリットを総合的に考慮し、ご家庭のニーズに合わせて適切な蓄電池容量を判断される事をおすすめします！是非、参考にしてみてください。

1.蓄電池とは

太陽光で発電した電気や電力会社から購入した電気を貯める（充電）、使う（放電）ことができる装置です。

太陽光と蓄電池を組み合わせることで電気代を削減できますし、災害などで停電になった時も電気を使うことができます。蓄電池を非常用電源として備えておく方も増えています。

充電・放電ができるサイクル数は、各メーカーにより異なりますが、10,000回〜12,000回サイクルで約20年前後の寿命です。

2.蓄電池導入のメリット

①電気代を削減することができる

太陽光で発電した電力を蓄電池に貯めることができるので、昼間は太陽光で発電した電力を使い、使いきれなかった電力（余剰電力）を蓄電池に貯め、蓄電池に貯めた電気を電気需要が高い時間帯（電気代が割高な時間帯）に使用することで電気代を削減することができます。

また、天候が悪く太陽光が発電しない場合は、割安な時間帯の電力を蓄電池に貯めて翌日の電気需要が高い時間帯に使用することが可能です。

②卒FIT（固定価格買取制度）対策

固定価格買取制度の期間は、10Kwh未満の場合10年となります。卒FIT後は、売電単価が10円/Kwh 以下となる為、余剰電力を蓄電池などへ蓄え必要な時に使用することで、電気代の削減が図れます。

③停電時に電気を使用できる

災害などで停電した場合でも蓄電池があれば電気が使えます。

蓄電池には、全負荷型と特定負荷型があります。

■全負荷型：停電時に全てのお部屋の電気をカバーできます。

■特定負荷方：特定のお部屋のみに蓄電池から電気が供給されます。

全負荷型と特定負荷型では価格が変わってきますので、ご家庭のニーズに合わせてよく検討される事をおすすめします。

非常時の備えとしても蓄電池を導入する方が増えてきています。

④EV(電気自動車）の充電

蓄電池を利用することで、太陽光発電から電力を蓄え、これを使用してEV(電気自動車)を充電することが可能です。

また、蓄電池を利用して夜間や低電力需要時に充電することで、電力の自家消費率を向上させることができます。これにより電気代を削減し、エネルギーの効率的な利用が図れます。

⑤エネルギーの自給自足

太陽光発電などの再生可能エネルギーを利用して、より自給自足のエネルギーシステムを構築することが可能です。

また、蓄電池の導入により、再生可能エネルギーの利用が促進され、環境にやさしいエネルギー供給が可能になります。

3.蓄電池導入のデメリット

①初期費用がかかる

蓄電池システムの導入には、初期投資が伴います。

蓄電池ユニット、関連機器、設置工事費などが含まれます。

蓄電池導入費用の目安：4Kwh〜10Kwhの蓄電池であれば、100万円から220万円程になります。パワコンが単機能・特定負荷、停電時の使い方が特定負荷・全負荷によっても費用が大きく変わってきます。

販売店に実際の電力量や売電量などからシミュレーションをしてもらい経済効果を比較し、ご家庭に合った蓄電池を導入されることをおすすめします！

②バッテリーの寿命と劣化

蓄電池のバッテリーは充放電サイクルを繰り返します。充放電のサイクルによって性能が低下します。

蓄電池のサイクル数が多いほど、バッテリーは長寿命であり、より長く利用できると言えます。蓄電池には寿命があるということは覚えておきましょう。

③設置スペースの確保

蓄電池システムは、一定のスペースを必要とします。

蓄電池の機種や容量によって異なりますので、現地調査で確認が必要です。

以上、蓄電池導入のメリットとデメリットをご紹介しました。

蓄電池導入は再生エネルギーの有効活用や電力の自家消費向上など多くのメリットがありますが、初期投資などのデメリットも考慮する必要があります。

ですが、補助金などにより、デメリットを克服される場合もございますので、検討されている方は是非、販売店に相談してみてください！

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