停電時に蓄電池はどのくらいもつ?災害時の蓄電池の使い方

近年、台風や地震による停電が増えてきていますね。自然災害による停電は予測不可能です。いざという時に備えて蓄電池を導入される方も多いです。

ですが、停電時の使い方を把握しておくことが重要です!

“停電時に蓄電池が使えない”なんてことがないようにしておきましょう。

今回は、防災対策として家庭用蓄電池の導入をご検討の方に停電時の使い方や注意点を販売店目線でご紹介いたします。ぜひ、参考にしてみてください。

1.停電時に蓄電池が使えないことってあるの?

停電時に家庭用蓄電池が使えないと言われる理由をご紹介します。

■蓄電池の残量不足

停電時の1日の消費電力は約4kwhと言われているので蓄電池容量が4Kwh以上の蓄電池であれば、満充電の場合、少なくても1日分の電力は確保できるでしょう。

しかし、停電時に蓄電池の残量が不足していると使いたい家電製品が使用できないことがあります。

蓄電池を大きな充電器とイメージしてください。放電した分、充電もしなければなりません。

大規模停電であれば、停電が長引く場合もあります。もちろんその間、電気を買って蓄電池へ充電できないので、残量を使い切ってしまえば蓄電池は使えなくなります。

ですので、災害時の備えとして蓄電池を導入するのであれば、太陽光発電+蓄電池システムのセットがよいと言われているのです。

太陽光発電があれば、日中は太陽光で発電した電力をご自宅で消費し、余った電力を蓄電池へ貯め、夜間は、蓄電池に貯めた電力を使用することができます。

※販売されている蓄電池の容量は、4Kwh〜16Kwh前後と様々ございます。

停電時のことを1番に考えるのであれば、大容量タイプの蓄電池が安心ですね。

■自立運転に切り替わっていない

自立運転モードとは、メーカーにもよりますが、通常は停電を感知するセンサーが取り付けられており、停電時に自動で自立運転モードに切り替わります。

自動切り替え機能がついていなかったり、設定を行っていない場合に使えないといったケースも起こります。

通常、自動で自立運転モードに切り替わる場合、停電から1~5秒程度で蓄電池から放電されます。

万が一、停電に切り替わらなかったことを考え、あたふたしないように設置後は説明書に目を通し、切り替えの手順を確認しておくことが重要です。

■全負荷タイプ・特定負荷タイプ

家庭用蓄電池には、全部の部屋を賄うことの出来る「全負荷」、特定の部屋だけ使用できる「特定負荷」の2種類があります。

特定負荷の場合、あらかじめ停電時に電気を供給する部屋(回路)を決めておくため、それ以外の部屋では電気を使用できません。

また、特定負荷蓄電池は、IHやエアコン(200Vの機種)、エコキュートなどの200V機器は使用できません。

一方、全負荷の場合、全ての部屋へ電気を供給できます。また、IHやエアコンも使用できるといったメリットがあります。

ただ、全負荷は特定負荷に比べ価格が高くなる機種が殆どなので、初期費用が多少かかります。

停電時どのように電気を使いたいか導入前に検討することをおすすめします。

2.停電時に蓄電池はどのくらいもつの?

停電時の家庭用蓄電池の使用時間は、蓄電池容量や電気の消費量によって大きく変わります。

例えば停電時に、照明(50W)・冷蔵庫(50W)・携帯電話の充電2台(10W)・4Kテレビ(120W)=230Wを使用したいとします。

蓄電池容量6Kwh前後の場合は、約26時間使用でき、蓄電池容量16Kwh前後の場合は約69時間使用できます。※蓄電池が満充電の場合

したがって、停電時にどの家電機器を使うのかを予め決めて、どのくらいの電力が必要なのか知っておく必要があります。

また、全負荷タイプの場合は、普段通りに電気を使えてしまうので、電気を消費しすぎると停電が長引いた時に対応できなくなることも考えられます。停電時は、無駄な電力は極力抑えることが大切ですね。


以上、停電時の蓄電池の使い方についてご紹介いたしました。

何度もお伝えしますが、蓄電池のみですと蓄電池に貯めた電気を使い果たしてしまうと停電が復旧するまで、電気は使えません。そうならないためにも、太陽光発電と蓄電池を組み合わせて導入することをおすすめします!

蓄電池は、停電時の備えとして活用できるのはもちろん、電気代の節約としても大きく力を発揮できます。導入をご検討の方・まずは話を聞いてみたいという方・使い方に不安がある方、ぜひお気軽にご相談ください。

弊社は、宮城県を中心に岩手県・福島県・山形県の数多くのご家庭に太陽光発電・蓄電池・V2H・エコキュートの設置をサポートしてきた実績があります。

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